東京ビッグサイトで開催されている先端コンテンツテクノロジー展で、Tangoを使ったARガイドアプリ「NAT」と宝探しゲームアプリ「SEEKAR」を体験してきました。
http://getar.jp/19771/getar.jp
展示を行なっていたのは、ビービーメディア株式会社さん。過去にもTangoを使ったデモを公開されていて、ARどこでもドアや平面マップ表示は印象に残っています。
平面マップの機能は、NATにも実装されていましたね。
http://getar.jp/14456/getar.jp
開発を担当されている@primevisionさんとは、Tangoに関して以前からSNS等で情報交換をさせてもらっていて、今回はじめて直接お会いしてご挨拶する機会ができました。
かなり早い段階からTangoを使ったアプリの開発をされていて、複数台での情報共有や平面マップでの位置表示、オリジナルのケース製作など、個人開発ではなかなか難しいようなところも試されているので、色々参考にさせて頂いています。
NATを体験しての感想
体験する前に紹介記事と動画を見た時点では、Tangoのコンセプトに沿った正統派のアプリだなという印象を受けました。
以前にブログにも書きましたが、GoogleにとってのTangoは単なるARではなく、屋内への広告・ナビゲーションのためのプラットフォームでもあり、実際に海外では博物館やショッピングセンターと連携したサービスを行なっていたりします。
そういう意味で、NATのようなARガイドアプリはTangoらしさを生かしたアプリだと思います。
で、実際に体験してみると、思っていた以上に楽しいし、よく作り込まれている!
かざすとAR表示で情報が見えるのは当たり前として、展示物に近付くと中が透けて見えたり、画面越しにタッチすると音が鳴ったりと、実際には手を触れることができない展示物にスマホ越しで触れて体験する感覚は面白いです。
平面マップの機能は、位置合わせをしたあとはモーショントラッキングで位置を取得して表示させているだけとのこと。
ちなみに、特別に裏側もちょこっとだけ見せてもらいましたが、展示する側のARコンテンツ制作者向けにも色々カスタマイズしやすいような仕組みを考えているようです。
SEEKARを体験しての感想
続いて、SEEKARです。
こちらは事前情報がなくて、現地ではじめて見たのですが、これがまたシンプルに面白い!
http://arguide-nat.com/arguide-nat.com
最初にスマホをかざしてプレイエリアを決めると、ARで小さな町のようなコンテンツが表示されます。
その中にコインがたくさん隠れていて、スマホを近づけるとコインを取ることができます。
と文章で書いたところで、面白さの半分も伝わってないと思います。
そこを何とかがんばって書いてみますが、まずスマホを近付けないとコインが取れないので、必然的に身体の動きが生まれるところが楽しさにつながっていると思います。オブジェクトに隠れて見えないコインもあるので、回り込んで探したりもしないといけません。ゲーム感覚なのでスマホをかざすことに対するストレスは全然ないです。
その上、コインの隠し場所も様々で、家の中に隠れていて壁の中まで入らないと取れないとか、動く乗り物があったりとか、創意工夫が散りばめられている感じです。
全体を通して
ブースを訪れた際、既にたくさんの方が体験されていて順番待ちという状態でした。Phab2が見える範囲だけで5台以上、説明員の方も5人以上いらっしゃって回転率はよかったと思いますが、常時埋まっていましたね。
どちらのアプリもその場ですぐに体験できて、スマホを持って歩き回っているだけで十分楽しいです。
ARの面白さを再認識できるアプリなので、機会があれば是非とも体験してみてください。
あとは、子供でも楽しめるシンプルさと遊び心がARには必要だよね!と改めて思いました。
VRは年齢制限について色々と議論になっていて明確な指針が求められていますが、モバイルARについては現状でも特に年齢を気にする必要がありません。実は、Tangoのコンセプトムービーも子供たちがARを楽しむシーンで構成されていて、子供でも楽しめるというのは、Tangoのもう一つのコンセプトなのかなと考えています。
https://youtu.be/iHN4c7FYXYsyoutu.be
そういえば...
「NAT」の名前の由来とキャラクターの名前を聞こうと思って忘れてました。
またの機会に聞いてみよ。
オマケ
本イベントは、他のブースでも色々なAR/VRを体験できるのでオススメです。
meleapさんの「HADO」、ハシラスさんの「CLOCK WALK」あたりは、体験していなくても端から見てるだけで面白い。体験者の反応が絵的に面白いというのは、興味を引く上で重要ですよね。
AIの方のブースでは、シーエスレポーターズさんも見かけましたね。Re:ゼロVR、キンプリVRで有名なGugenkaの会社です。
あと、たまたま通りかかったブースに仮面女子リーダーがいました。 仮面で顔は見えなかったけど、目元が似てるし仮面にリーダーって書いてあったから、たぶん本人?