ARKit対応のiOS版に引き続き、ARCore対応のAndroid版アプリもリリースしました。
ARCore対応機種のみですが、Google Playからインストールできます。
今回はじめて製品リリースまで行なったので、備忘録を兼ねて手順をまとめておきます。
はじめに
iOS版と同じくUnityで開発したアプリをビルドしてリリースします。
リリースビルドを行う
まず、アプリを証明書付きでビルドします。
Bundle IDを決める
iOSアプリ公開時に独自ドメインを取得済みのため、同じIDを利用しました。
証明書を作成する
ストアにアップするAPKファイルには証明書(keystoreファイル)が必要とのこと。
Unityでの作成手順は、以下のサイトを参考にしました。
keystoreファイルを失くすとアップデートができなくなるので、注意して保管が必要です。 リリースビルドの際には、パスワードを入力する形になるので証明書発行時のパスワードも忘れないようにしないとビルドができなくなります。
Googleのデベロッパーアカウントを作成する
通常のGoogleアカウントを作成(既に持っているアカウントを利用する場合は不要)してから、以下のページで"デベロッパー契約への同意"、"登録料($25)の支払い"、"アカウント情報の入力"を行います。
https://play.google.com/apps/publish/signup/
画面に従って手続きしていけば、特に困ることはないと思います。
$25は年額ではなく初回だけ支払えばよいので、開発者のお財布にやさしい。
ストアの掲載情報を準備する
デベロッパーアカウントを作成するとGoogle Play Consoleにログインできるようになります。
掲載情報として必須の項目は以下です。
- タイトル(50字以内)
- 簡単な説明(80字以内)
- 詳細な説明(4000字以内)
- アイコン画像(512 x 512 px、32ビットPNG)
- ヘッダ画像(横 1,024 x 縦 500px、JPGまたは24ビットPNG)
- スクリーンショット(2枚以上)
- アプリのタイプ、カテゴリ
- コンテンツのレーティング
- 連絡先
- プライバシーポリシー
ほとんどの項目は、画面の説明に従えばすぐに埋められます。
項目もApp Storeとほぼ同じため、先にiOSの審査を行っていれば文章やURLを使い回すことも可能です。
準備が必要なもの
iOSアプリの審査ではなくても大丈夫で、Androidでは必要なものがいくつかあります。
ヘッダ画像
指定のサイズぴったり(1,024 x 500px)でないとエラーになります。スクリーンショットやアイコン画像とは縦横比が異なるため、別途用意する必要があります。
ちなみに、スクリーンショットはサイズが比較的自由で、iOS版と同じ画像を流用することもできます。
プライバシーポリシー
アプリでカメラや位置情報を使う場合、プライバシポリシーを明記したWebサイトへのリンク設置が求められます。
せっかくなので、Webサイト作りました(一応、Webエンジニアということになってますし)
リリースを行う
審査に数日かかるiOSアプリと違って、必須項目が入力されていてチェックに通れば、すぐに公開ができます。
まとめ
App StoreへのiOSアプリリリースと大体同じ(全体的にはAndroidの方が楽)なので、特に困ることはありませんでした。
厄介なのはプライバシーポリシーへのリンクで、製品サイトは作る前提で準備しておかないとですね。